インナーウエアなどを販売する「アツギ」(神奈川県海老名市)は3日、タイツをPRするため公式ツイッターに投稿した「タイツを履く女性のイラスト」が「性的消費」と批判を浴びたことについて「一部のイラストに性的な描写を連想させるような不適切な表現がございました。このキャンペーンにより多くの皆様に不快な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます」と公式サイトで謝罪した。社内のモラル意識などの甘さから「お客様の期待を大きく裏切る結果」を深く反省。今回の事態を重く受け止め、キャンペーンを中止し、当該ツイートを削除した。 同社は今月2日、「11月2日はタイツの日。なんと…本日のために様々なイラストレーターさんにアツギの商品を着用した女の子を描いていただきました!タイツの日、1日を通して朝・昼・夜のシチュエーションで女性の脚もとを彩るタイツ・ストッキングのイラストをお楽しみください!#ラブタイツ#タイツの日」と告知。 さまざまなイラストをツイッター上に投稿したが「大変気持ち悪いです。女性の実用品を性的な道具にされるとは」「ターゲット層を間違えている。なぜ性的な消費に向かうのか。もう二度と買わない」「ターゲット層である女性には響かないし、こんな目線で見られてるかと思うとタイツはやめてパンツスタイルにしとこうかなと思います」などと非難の声が相次いだ。 「ラブタイツキャンペーンに関するお詫びとご報告」と題した同社の発表は以下の通り。 2020年11月より弊社がTwitter上で実施しております「ラブタイツキャンペーン(#ラブタイツ)」におきまして、投稿された一部のイラストに性的な描写を連想させるような不適切な表現がございました。このキャンペーンにより多くの皆様に不快な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。 今回の事態を重く受け止め、本キャンペーンを中止するとともに、本キャンペーンにおけるツイートは11月3日に弊社公式アカウント上より削除いたしました。また、本キャンペーンと連動して実施しておりますプレゼントキャンペーンにつきましても、中止とさせていただきます。 本来であれば“すべての女性の「美」と「快適」に貢献したい”という弊社のビジョンを一人でも多くのお客様へ知っていただきたいという思いのキャンペーン施策であり、タイツのある生活シーンを想起していただきタイツとファッションを楽しんでいただきたいという企画趣旨であったにもかかわらず、弊社内における確認体制やモラル意識の甘さにより、現在アツギ製品をお使いいただいております多くのお客様の期待を大きく裏切る結果となってしまいましたことを深く反省しております。 なお、昨日配信いただきましたイラストの中で、イラストレーターのコメントへの監修漏れがあり、意にそぐわないコメント及び作品内容での配信となった2作品に関しましては、昨日のうちに削除しております。 本キャンペーンにご協力いただいております、イラストレーターの方々に配信いただきましたイラストにつきましては、すべて事前に弊社で監修しており、イラストレーターの方々に非は一切ございません。 弊社では、この度の問題につきまして社会的責任に対する認識の甘さやモラル意識の問題と捉え、今後のアツギ公式Twitter(@ATSUGI_jp)新規ツイートを当面休止いたします。今回、お寄せいただきました皆様からのご意見を真摯に受け止め、「信頼」が企業にとって最も貴重で重要な財産であるとの認識のもと、社員教育の改めての徹底と、ソーシャルメディアポリシーの遵守、運営管理体制等の全面的な見直しを進めてまいります。 この度はお客様をはじめ、多くの皆様にご迷惑をお掛けしましたことを重ねてお詫び申し上げます。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース